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ペット可にするメリットとデメリット 賃貸募集編

入居者募集にはペット可は効果があるのかどうか?

今回大阪府某市に購入した物件5号の話です。

リフォームが終わって客付け会社へ入居者募集のお願いにいってきました。



営業マンからペットはOKですか?

独身大家

OKです

ペットを敬遠されている大家さんはいまだに多いですが、その気持ちはわかります。

しかし、これから大家業はライバルとの競争がだんだんと激しくなってくるとイメージしています。

家賃もそうですが、その他の分野においてもそうです。

ペットは嫌、外国人も嫌、高齢の老人も嫌だ、生活保護者も嫌。

それなのに家賃はちょっと高め。

こんなことを平気でやっている大家さんは恐らく将来的に没落していく可能性が高いでしょう。

大家業もこれからはサービス業に突入していくと思っているので

入居者のニーズに対応できない大家さんはこの先厳しいと思ってます。

ペット可の市場

まずはペット可の市場調査です

スーモで物件5号のライバルになると思われる競合物件(戸建て)の数

・家賃 5.5~6万円
・最寄駅から15分以内
・駐車場有り

この条件でリサーチすると8軒ありましたが、その内ペット可になっているのは2軒でした。

ということはペット可率は25%ということになります。

つまり、上記の条件に当てはまる戸建て物件はたった2軒しかないわけです。

このようにペット可の物件はまだ少ないというのが現状です。

昔はペットを飼うのはファミリー層が多かったのですが、最近は単身者や独身の方でもペットを飼う人が増えています。

ペット可のメリット

ペットがすでにいる、またはこれから飼いたいと思っている層に向けてアピールでき、ライバル物件との差別化できるという点です。

「犬が飼えるマンション」が少ないわけです。

具体的には

入居率アップ
賃料アップ
入居期間がアップ

ペットがいると次の引っ越し先が探しにくくて入居期間が伸びる傾向に

ペット可のデメリット

もちろん、メリットだけではありません。

デメリットも多いのでペット可に躊躇する大家さんが多いわけです。

原状回復費用が普通賃貸よりも高額になりやすい

具体的には柱や壁に引っかき傷が残る

床に尿が染み込んだ場合臭いが取れにくい。

お風呂の排水管やベランダの排水溝にペットの毛がつまるなどです。

ペットの鳴き声

特に犬の無駄吠えはクレームの原因になり、ご近所トラブルの元になります。

思いついたことを書いてみましたが、こんなところでしょうか・・・。

早速、客付け会社から電話がかかってきました。

犬1匹いるんですが、いいですか?

ペット可にしていましたからね。

犬種はホワイトシェパード(雄)でした



ジャーマンシェパードは警察犬として有名なので知ってましたが、ホワイトシェパードは初耳でした。

そこですぐにググってみるとかなりの大型犬というのがわかりました。

成犬になるとサイズは約50キロにもなります。

さらにyoutubeで動画でも見ましたがめちゃくちゃでかいです。

ちなみに私の体重は55キロなので、自分とそれほど変わらないわけです。

私は悩みました。

その理由はトイプードルやチワワ、ダックスフント、柴犬あたりをイメージしていたからです。

まあ、それでも家賃は3000円アップなので

どうしようかなと考えました。

慎重に熟考した結果、メスならいいだろうと。

その理由はおしっこする時に座ってしますからね。

オスは足をあげておしっこするので、尿が飛び散りやすいと考えました。

よし、メスならOKにしよう!と決断して入居者さんに聞いてみたところ見事にオスだったわけです。

それで残念ながらお断りさせて頂くことになりました。

ペット可物件の運営のコツ

この経験から飼って良いペットの大きさや

個体数を決めるべきでしょう。

サイズ的には柴犬くらいの中型犬までがベターでしょうね。

また、個人的には多頭飼いは臭いが動物園クラスになるのでおすすめできません。

1匹か多くても2匹までですね。

また私は審査の時にペットの写真(画像)も提出してもらってます。

それだけでも入居の可否の判断に役に立つからです。

そして写真のペットに限って入居許可するなど、制限することでトラブルを予防します。

また、私は募集条件を敷金ゼロ・礼金ゼロのゼロゼロで入居者募集するのを基本にしておりますが、

ペットがいる場合は別で、敷金1カ月・礼金ゼロにしています。

それは通常の賃貸よりも原状回復にお金がかかるからです。

入居者さんの費用で原状回復を行う箇所や、原状回復の条件を契約書に明記して入居者に対して明確にしておきます。

ペット可物件の環境作り

この記事を見て下さった読者さま

そうか、ペット可の戸建ての賃貸物件って案外少ないんだな

それならペット可にしてみようか・・・

と思われた方!

ちょっと待って下さい。
安易に考えすぎです。

ペットを想定していない普通の物件をペット可に変更するだけでは本当の意味でのペット対応物件とは言えないのではないかと思ってます。

具体的な例をご紹介します。

例えば、床材に関しては
安価なクッションフロアではなく比較的傷に強いフロアタイル貼り仕様にしていますし、

壁に関しては
普通の安価な壁紙ではなく、消臭タイプの壁紙を選んでいます

その他、柱には引っかかき傷を防ぐために防護カバーを設置していますね。

このようにトラブルが想定される個所に傷、汚れ、臭いが尽きにくい工夫を前もって施工しておく事がペット可物件では重要だと思ってます。

普通賃貸よりも多少コストはかかりますが、入居者が決まらなくて長い間空室状態にしておくよりは良いのではないでしょうか。

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